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最近のワンピースと、少年漫画の限界。 |
最新刊読みました。
台詞の多さ、キャラの多さは相変わらず。この期に及んで新キャラいたし。
この魚人島編、テーマは人種差別
おそらく作者が描きたかったテーマでしょう。
アーロン編、シャボンティ諸島編と、長きに渡って伏線を張り巡らせていた事から考えて。
何よりその気持ちが溢れ出ていた巻だと思います。
あの解かりづらさはそういうことだったんだと。
作者は多少解かりづらくなるのも覚悟の上で描いているのかもしれません。
しかし人種差別についての作者が思ったことを全部この話に注ぎ込んだせいで、話がややこしくなってしまったと思います。
気持ちが強すぎたんですね。
もう少しキャラ削って伏線を多めにバラ撒いておけば今よりもっとマシになったと思います。
何か焦りのようなものも感じますが。
そんな感じなので、ワンピースはこの魚人島編が終わって
次の展開に行ったときに真価が問われると思います。
この次の話でもキャラの飽和と詰め込みの極みといった絵が直っていない様だったら
ワンピース没落もありえるでしょう。
ここからは小難しい漫画論になるのでご注意を。
で、この人種差別という大きなテーマ、どうやってオチをつけるのだろうと思ってたら
不思議な力を持つ人と大きな力を持つ人が
一緒に頑張ると奇跡がおきる!
という、いかにもな感じになりそうな伏線を発見しました。
少年漫画ですからオチまでややこしくしても誰もついて来れないのでしょうがないと思いますが、
松はここに少年漫画の限界を感じました。
こういう重たいテーマは奇跡とかパワーとかで解決してはいけないと思うんですよね。
問題解決を諦めた感じがしますから。
ていうか少年誌の読者層がこの思いテーマを理解できるとは思えないんですよね。
長い目で見て少年が大人になってその本読み返して、
そういうことを期待してるなら話は別ですが、
言いたいことを理解してくれる人に話すっていう選別眼も大事だと思います。
それが嫌なら真意は飲み込んでエンターテイメントに徹しろと。
まあそんな感じです。
色々な意見のあるワンピースですが、
松は魚人島編完結までは見届けようと思います。
じゃあまた来週。
58:00
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